視力回復のための選択肢、ICL手術とは
この記事の要点は
気になるワードがある場合は、以降の記事を読んでみてください。
■ ICL(眼内コンタクトレンズ)手術とは
超簡単なイメージでお伝えすると、
「コンタクトレンズを目の中に埋め込んじゃえば楽だし視力回復するよね」
という手術である。
正確にはICLと呼ばれるレンズを虹彩と水晶体の間に埋め込むことで、コンタクトレンズを付けているのと同等の効果を得ることが出来る。
眼内のレンズが曇ったり不潔になることはなく、日々のお手入れやメンテナンスは不要であることから「永久コンタクトレンズ」とも呼ばれている。
入れたレンズは外から肉眼で確認できるのか(不自然か)?
という問題だが、レンズのタイプによって異なる。
後房型のレンズは虹彩の後ろにレンズをインプラントするため肉眼で見えない。
前房型のレンズは虹彩の前にレンズをインプラントするため肉眼で見えてしまう。
私が受けたのは後房型であるため、肉眼では全く確認できない。
また、眼内に挿入するレンズには、中央部分に穴が空いているタイプと、空いていないタイプが存在する。
穴が空いていないタイプは房水の流れ(目の中で循環しする水の流れ)が悪いため、白内障・緑内障の発生リスクがあったとか。
今現在、多くのクリニックで採用されているのが中央に穴が空いている「ホールICL」である。
こちらは2014年3月3日に厚生労働省承認された先進的なレンズで、穴により房水の流れを維持することができ、結果、合併症の発生リスクが圧倒的に抑えられるらしい。
ただし、このホールによる見え方のデメリットもある。
ハロー現象(光輪症)と呼ばれるものである。
■ ICL手術のデメリット
ICLのデメリットは大きく3つある。
①ドライアイ
術後は目が乾燥しやすい状態になる。ただし時間の経過と共に改善される。
②ハローグレア現象
ハロー現象は光の周りにハロー(光輪)が見えることで、
グレア現象は光がギラギラ(光輝)して見えることである。
これはホールICLの中央の穴に光が反射するため起きる現象らしい。
これも時間の経過と共に気にならなくなってくるが、ゼロになることは無い。
③眼内炎、感染症のリスク
角膜を切開して人工物を挿入しているためリスクは避けられない。
術後、ドライアイとハロー現象(光輪)は確かに体感した。
詳細は手術後の記事として載せることにする。
■ レーシックではなくICLを選択する意味
視力回復手術と聞くと、多くの人がレーシック手術を思い浮かべると思う。
レーシックと言われて次に連想するのが「レーシック難民」な方も居るのではないだろうか。
- 術後の頭痛に悩む
- 悩んでも角膜を削る不可逆手術であるため元に戻せない
- 術後視力が落ちても、角膜を削っているためコンタクトレンズを付けることができない
ざっくりこんなイメージである。
私にとっては不可逆であることが一番怖かった。
何か起きた場合に取り返しが付かない。
その点、ICL手術はレンズを入れているだけなので何か起きたら取り出せば良い可逆の手術である。
元に戻すことができるのだ。
当然、手術にあたりメスを入れたり押したりしているため100%元の状態に戻るのかと言われると厳密には違うかもしれない。
それでも、色々な理由から”やっぱり辞めたい”が通るのは魅力的である。
ちなみにレーシックは近視が強すぎると受けることができない。
私の場合は視力が約0.04で、検査時にレーシック不可と言われてしまった。
もしレーシックに魅力を感じ、受ける気満々だったとしても、そもそも受けることができなかった。
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